SHIINBLOG

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男の癒し

社畜が日々の癒しをストイックに求めていく

「給料以上の経験」ってなに?

「給料が安い」「給料が上がらない」

あちこちでこんな言葉が聞こえてきます。会社の業績が上がらない、将来が不安、社長がケチ(ボクの会社はこれ)、色々な理由があると思いますが、経営者側はあまり面と向かってそういうことを言いません。

 

大企業はボーナスが出ない理由などを正直に言っているイメージがありますが(そもそも隠すのが難しい)、中小企業はそれらの理由を煙に巻く場合が多い。

 

そういう時に出る経営者側の言葉がコレ。

「給料以上の経験をさせてもらっているから文句言うな」

「仕事を学んでるんだから、こっちが逆に受講料をもらわないと」

みたいなセリフです。

 

ボクは日雇い派遣も経験してますし、正社員も2社経験してます。

でもこの言葉はかなりの回数耳にしています。

その時はなんとなく納得していましたが、今思うとおかしな発言です。

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photo credit: Alex E. Proimos Haitian Domestic Work via photopin (license)

 

そもそも定義がよくわからない

「給料以上の経験」というのは具体的にどのようなことを言うんでしょう?

 

  • 上司に怒られること
  • 取引先との交渉
  • クレーム対応

 

書いていてよくわからなくなってきますが、どれが給料以上の経験なんでしょう?

 

全部辛くしんどいですけど、これが給料以上の経験でプライスレスなことなんでしょうか。

 

「給料以上の経験」

これを具体的に言える人がいるんでしょうか。

ものすごく曖昧でフワフワしている印象です。

具体的な定義もないまま言葉だけが独り歩きしている状態です。

 

学びが得られるということ?

 「マナーや仕事の作法を覚えられるのが給料以上の経験」

確かに最初は色々学ぶことがあると思います。マナーから仕事の作法まで。

 

わからない仕事が沢山あり、それを乗り越えていくことで成長できます。

 

その成長こそが「給料以上の経験」なのでしょうか?

多くの人は仕事を覚えられても、人間的にはあまり成長していない人が多いです。

仕事はできるけど挨拶も禄にできないという社会人が多すぎます。

 

その会社でしか通用しない「成長」なんて何の価値もありません。

それが経営者が言う「給料以上の経験」だとしたら笑止千万で、なんと小さな世界のことを言っているのかと思います。

 

しかもある程度の期間を経て、仕事に慣れたら新たな学びなんてありません。

学びを得られない仕事を毎日何時間もしていることになります。

こんな社員にも「給料以上の経験をしている」なんて言えるんでしょうか。

 

ここまで来たら成長も煮詰まってきて、ピタッと止まります。

もはや仕事によって良い経験を得る可能性は低い。もっと良い経験をするにはプライベートに求めるしかない。

それ以上の成長や経験はプライベートでの遊びや交流によって得られるんだと思います。

 

でも経営者は労働時間を増やしプライベートを大事にしない。本当に社員に「良い経験」をさせたいのであれば、もっと仕事外の活動をさせるように図るはずです。

 

「給料以上の経験」

曖昧でいい加減な言葉です。曖昧過ぎてボクも何を書いていいんだかわからなくなるくらい曖昧でモヤモヤした言葉です。

 

とにかくいい加減な経営者は社員に安い給料しか与えずに、しかも図々しく一生懸命働いてほしいと思っているので、一見説得力のある言葉で社員を騙そうとします。

 

「プライベートでは得られない貴重な体験を仕事では沢山できる」

ということを言いたいんじゃないでしょうか。まあそれはある程度事実ですが、なんとなく嘘くさく、胡散臭く感じます。その理由はこの言葉の裏に

「プライベートを犠牲にして何時間も会社のために働け」

というメッセージが見え隠れしているからだと思います。

 

社員を一生懸命働かせるための材料としての言葉で、もはや何の意味もなく、実態がない言葉と言っていいでしょう。

 

「給料以上の経験」このセリフを当たり前のように言う経営者の会社で働くのはやめておきましょう。

多分自分が稼ぐことしか考えてません。給料も上がりませんし、労働時間も多いはずです。