SHIINBLOG

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

男の癒し

社畜が日々の癒しをストイックに求めていく

「最近の若い奴は弱い」

癒されない言葉

以前、会社の取引先のオッサンとテレビを観ながら話をしていたんです。

そのオッサンはもう引退しましたが、運送業の社長をしていたお金持ちです。

 

すると電通の社員の自殺ニュースが流れました。最近長時間労働の特集をしていることが多いので、それがたまたま映ったんです。

 

するとそのオッサンはこう言いました。

 

「何でえ最近の若い奴はこんなんで死ぬんかい。俺はもっと働いてた」

「こいつらがオレがやってたのと同じような労働したら、もたねえだろうなぁ、弱いなぁ最近のヤツは」

 

出ました。“オレの若いころはもっと働いてた”自慢です。

テレビのコメンテーターでもここまで露骨ではないですが、これと同じような発言をする人が多いです。

 

この手の発言にはうんざりしている若い人も多いと思います。

 

でもこの発言には何の意味もありません。

昔と今の環境の違いという大事なことをなおざりにしているからです。

 

そもそも仕事内容、人間関係、その人の性格など根本的な違いがあるのに何でも昔一生懸命働いていた自分と比べるのはかなり見当違いでバカな発言です。

 

「最近の若い奴は弱い」についてどれだけバカな発言かというのを考えていきたいと思います。

f:id:kiyokiyo-1107:20161202064639j:plain

 

昔と今では仕事のモチベーションが上がる要素が少ない

 

昔は働けば働くほど給料が上がりました。まさに右肩上がりの時代です。

ストレス発散だってパーっとお金を使って派手にすることができました。でも今は給料が上がりにくく、将来も見通せない。

ということはどうしても貯蓄にまわしてしまう。

ストレス発散だってやりにくくなっています。

 

働いても給料が上がらない。評価が良くても給料が上がりにくい。

と労働における最大のモチベーションになりうる“給料”というのが頑張りに反映されにくくなっています。

 

いくら「世の為人の為」をモチベーションにしている人だって給料が上がらなければ働く気も失せます。モチベーションがないと仕事なんてできません。

 

 

仕事に対する価値観が変わってきている

 

昔は「仕事は素晴らしい」「仕事が生きがいだ」という価値観が何の疑問もなく存在していました。

 

しかし、今はこういう価値観を押し付ける人の存在により、ブラック企業が生まれ、多くの若い人達が苦しんでいます。

転職のエージェントに「今はブラック企業しかありません」と言われたことを思い出します。

こんな企業ばかりだとそりゃあ“仕事”に対して良い価値観なんて持てるはずがありません。

 

今は仕事の価値観が見直されている時代でもあります。

皆これでいいのかと迷いながら仕事をしているのです。

がむしゃらに仕事のことばかり考えていた昔とは違います。

 

 

今は幸せを感じにくい時代

 

スマホやパソコン、ゲームなどの普及で楽しみが昔とは違って格段に増えています。

 

その中でも大きいのがスマホで簡単に他の人の人生がのぞき見れます。

「自分はこんなしんどい思いをしているのに、この人はこんなに楽しそうだ」

「いいなあ、私もあんなところに旅行に行きたい」

「こんな素晴らしい上司の下で働きたい」

「こんな綺麗なオフィスで働きたい」

と手に持っている小さなスマホでいくらでも人と自分を比べられるのです。

 

昔は周りの身近な人としか比べるすべがなかった。

自分とあまりに違う立場の人の人生を覗き見るなんてことはできなかった。でも今ではそれができます。

どうしても他人の人生と比べてしまいます。

 

幸福とは相対的なものらしいです。

「自分は周りとくらべてどうか」というのが幸せの定義らしいのです。

 

例えば自分がフリーターでギリギリの生活しかできないとしましょう。

周りは正社員でそこそこの給料をもらっています。その人たちに比べたら自分は不幸だと思うはずです。

でもその人が紛争の絶えない食べるのも困難な国に行ったら自分はとっても幸せに感じるはずです。

周りの環境によって幸福度は違ってくるのです。

 

スマホやパソコンの普及で今はその周りの環境、比べる対象に際限がなくなってしまっています。

どうしても自分よりお金を持っている、自分より幸せな人を比較の対象としてしまいます。

逆に不幸な人を比較の対象にもできますが、中々難しいことです。これができたら、日本人皆幸せです。

 

スマホやパソコンの普及で

“今の自分が幸せだと感じる”

“足るを知る”

ことがしにくい世の中になってしまっているのも原因です。

これは若い人が弱いとかではなく時代の流れで仕方のないことです。

 

 

思い込みも一つの原因??

 

これはボクの考えの一つとして聞いてほしいです。

 

熱中症なんかは昔はなかったそうです。

地球の温度が上がったのも原因ですが、「暑い所にいると熱中症になる」という情報を得て、身体が反応してしまったのが原因だと思うんです。

こんな話を見つけました。

 

17世紀にヨーロッパの探検隊が初めてグリーンランドに行きました。そこでエスキ モーの人たちにはじめて会ったとき、彼らは氷点下の気温の中でみんな丸裸で生活し ていたそうです。それを見たヨーロッパの探検隊の人たちは「よく平気でいられるな あ」と思ったそうです。その後、ヨーロッパの人たちがエスキモーの人たちに「君た ち、そんな格好でこんな寒い中で生活していたら凍傷になってしまうよ」と教えたそ うです。そうしたら、それからしばらく経ってエスキモーの人たちは凍傷の患者が続 出したそうです。それで、エスキモーの人たちは大急ぎで毛皮を着るようになったそ うです。これは、当時の文化人類学の資料に公式に残っている実話だそうです。

人間の「こころ」と「からだ」はつながっています。エスキモーの人たちは「凍傷に なってしまうよ」と言われて、「こころ」で「このままでは凍傷という病気になって しまう」と思うようになり、「からだ」がそれに反応して凍傷になったのでしょう。
このように、人間は与えられた情報を意識するようになると、心の中に「思い込み」 が発生し、その「思い込み」が体に影響を与えるようになるのです。

安全JAWSちゃんのハートLetter

思い込みが身体に影響を与えているのだとしたら、今の自分たちも

長時間労働すると鬱になるよ」

パワハラを受けると鬱になるよ」

「あんまりストレスをためると鬱になって自殺するよ」

という情報を得たから、思い込みにより弱くなっているのかもしれません。

 

これも普段生きているだけで多くの情報を耳にしてしまうこの時代のせいであり、別に若い人が悪いわけではありません。

「思い込まないでおこう」と自分ひとりでどうにかできる問題ではありません。仕方のないことです。

 

「昔はもっと働いても平気だった」と言うオッサンの時代と今ではこれほど環境が変わってしまっています。

それを鑑みず「今の若い奴は弱い」と平気で言っている人は何も考えられない人です。

そのような人の話は聞く価値がありません。

よって「今の若い奴は弱い」という言葉も何の意味もありません。